製品紹介
伸縮可とう管
タイ・フレックス®(TF-80) FCD製 伸縮可とう管
商品詳細
地震などの災害や軟弱地盤における不同沈下対策として抜群の信頼と実績を誇るタイ・フレックスは、(一財)国土技術研究センターで検討された「地下埋設管路耐震継手の技術基準(案)」に基づいて開発されたダクタイル鋳鉄製ボール型伸縮可とう管です。耐震継手として最高水準の伸縮性能(S-1類)、屈曲性能(M-1類)、離脱防止性能(A級)をそなえており発売以来その機能は高い信頼を得ています。また、最近のダクタイル鋳鉄管の多様化にあわせて、接合型式はGX形をはじめNS形・K形・フランジ形等をそろえており、サイズも呼び径50~1800と幅広く対応しております。特長
- ノンボルトで軽量・コンパクト・高強度
- 独自の組立方法によりボルト・ナットや、フランジなどによる接合部の無い一体成形のケーシングを実現し、優れた強度を持つボディで全サイズ、3DkN以上の離脱防止性能を可能としました。また、コンパクトな設計で軽量化を実現しています。
- 曲げ角度・偏心量が大きい
- ボール部1ヵ所につき標準で±10°~20°(呼び径により異なる)の曲げ角度を吸収できるため、ダブル型では±20°~40°もの曲げに対応できます。また呼び径75~300については、特定方向で、より大きい曲げ角度を確保できる構造になっているため、特に大きな曲げ角度を確保したい方向にあわせて据え付ければ、さらに効果的です。
- 捩れに対応
- 伸縮・屈曲はもちろん、管路に捩れが発生した場合でも素早く吸収し、フランジ部やバルブ等の破損を防止します。
- 優れた耐食性
- 外面にはJWWA K139 合成樹脂塗装、防塵用ケーシングカバー、ポリエチレンスリーブを標準仕様とし、内面にはJWWA G 112 エポキシ樹脂粉体塗装を施していますので耐食性に優れており、赤水の発生を防止します。GX形については、管と同様の外面耐食塗装となります。
- 抜群の水密性
- 伸縮部・屈曲部それぞれに専用の水密ゴムを装備しています。また、形状は、JIS G 5526・5527に規定されるT形ゴム輪およびそれに準拠(呼び径50のケーシングはOリング)したものを使用しており、安定した水密性を保ちます。
型
- ダブル型 呼び径50
- シングル型 呼び径75~600
- ダブル型 呼び径75~1000
- ダブル型 呼び径1100~1800
用途と使用例
- 橋梁部
- 弁室周辺の配管
- 構造物周辺の配管
- 沈砂池、貯水池、配水池など
- 地層の境目
- 切土・盛土の境目、断層部など
- 道路横断部
- 不同沈下対策など
- 伏越部
- 緊急用貯水槽まわり
共通仕様
- ※接水部エポキシ樹脂粉体塗装(JWWA G 112)価格です。
- ※ポリスリーブ、設計保持圧力0.75MPa用スラコンタイロッド付きです。
- ※受渡条件は現地車上渡しです。
- ※高圧タイプや掲載の無いサイズ、偏心量についてはお問い合せ願います。
スラコンタイロッド®の特長
曲管などの異形管に近接してタイ・フレックスを設置すると、異形管部に生じる不平均力によってタイ・フレックスが伸びきってしまいます。(図1)そのため、不平均力の影響範囲外にタイ・フレックスを設置(図2)するか、異形管部にコンクリートブロック等による防護を施す(図3)必要がありました。しかし、スラコンタイロッド付タイ・フレックスの場合、スラコンタイロッドが不平均力によるタイ・フレックスの伸びを拘束するため、設置箇所の変更やコンクリート防護の必要はなく(図4)、コンクリートブロックの施工にかかる費用や時間も削減できます。
スラコンタイロッドは標準仕様です。
特長
- コンクリート防護が不要です。(高水圧の場合、サイズによりコンクリート防護併用となる場合があります)
- 設計値を超える引張力が加わると、スラコンタイロッドは材質の延性によりゆっくり伸び始めますが、タイ・フレックスが最大限偏心しても破断には至らず、伸び拘束機能を持続します。
- 材質はSUS304であり、延性が高く、特に耐食性に優れています。
- スラコンタイロッドが座屈することで、縮み方向の動きにも対応可能です。
スラコンタイロッドは不平均力による軸方向の引張力に対して、タイ・フレックスの伸びを防止します。材質は耐食性と延性に優れた SUS304 を使用し、設計水圧に応じてスラコンタイロッドの径を選定します。また、地盤の変位や地震等による強い引張力が働いた時には、タイ・フレックスの動きに合わせて変形しますので、タイ・フレックスの機能を損ないません。
右図の α はタイ・フレックスが偏心した場合に必要なスラコンタイロッドの伸びを示します。L に対して α は微少なため、タイ・フレックスが最大限偏心しても材質の延性によりスラコンタイロッドは伸びますが、破断には至りません。
- ※スラコンタイロッドは管路設計水圧もしくは管路試験水圧の高い方で設計してください。
- ※露出配管の場合は、偏心を拘束しないために継手部の屈曲防止処置が必要です。
電子カタログ
タイ・フレックス®