昔から機械のメカニックに興味があり、大学時代は機械工学を勉強していました。就職活動では、機械の構造設計を行う企業を中心に回り、大成機工の企業セミナーにも参加。その際、伸縮可とう管「タイ・フレックス」のミニチュアデモ機を使ったデモンストレーションに感動し、入社を決意しました。現在は、技術部の工事技術グループに所属しています。主な業務は、水道管の漏水対応や配管計画にともなう工事の検討。営業部から依頼を受け、「水を止めずにどのように配管を分岐させるべきか」「バルブをどこに設置すればいいかなど、ケースバイケースで作業フローを考えています。
仕事をこなすうえで重視しているのはスピードとクオリティ。お客様を待たせないためにも、なるべく早く、かつ的確に対応するように心がけています。社内の色々な部署と関わることができるのも、今の仕事のおもしろいところ。営業部からオーダーを受けたり、工事部に施工の相談をしたり、資材部に注文を出したりと、本当に様々な部署の人と接します。各部署の意見を調整し、仕事をスムーズに進められたときはやりがいを感じますね。


これまで働いてきて印象に残っているのは、事業体(役所)の大規模工事に携わったときのこと。具体的なプロジェクト内容は、壁に大きな穴をあけて水道の管を1mほど貫通させるというものでした。もし失敗してしまうと、大都市部に住む数百万もの人に迷惑をかけてしまう可能性がある一大プロジェクトだったので、担当することが決まったときは嬉しさと同時に、大きな責任とプレッシャーを感じました。
そういった不安を拭い去るために、事前に何度も社内試験を実施。検証データもたくさんとり、「成功できる!」と確信をもって本番に臨みました。ところが、いざ工事が始まると、予想外のトラブルが次々と発生!その対応のために、施工現場に常駐し、部内の人間と工事手法を再検討したり、工事部のメンバーと施工の手順を話し合ったり、無我夢中で数ヶ月間、奮闘しました。その結果、なんとか無事に工事を終えることができました。色々な人とがっちりと手を組み、予想外の事態に対応し、大きなプロジェクトを成功させた経験は、自分にとって大きな自信になっています。


大成機工の一番の強みは、業界のパイオニアとして培ってきた専門性の高さ。水を止めずに水道管から分岐の取り出しやバルブを設置することができる「不断水工法」を始め、伸縮・屈曲性に優れた可とう管「タイ・フレックス」など、他社がマネしようと思ってもできない技術・製品が当社にはたくさんあります。また、地震などの緊急事態に365日24時間対応するシステムが確立されているのも大きな特長です。たとえば、今、この瞬間に、日本のどこかで大きな地震が発生したら、全社員が一同に集結し、出動体制を整えます。そして、営業マンが事業体に「大丈夫ですか?被害はないですか?」とヒアリング。そこで「漏水している」「資材が足りない」など、水道関連の緊急事態が発生しているのを確認した場合には、スピーディーに対応します。自社のトラックを使って、被災地に資材を運ぶこともあったんですよ。こういった行動の根底にあるのは、「お客様のお困りごとは自分たちのもの」という大成機工の熱い想い。利害や作業の手間を度外視し、社会貢献する企業姿勢に、私も大きな誇りを感じています。





大成機工には、若手、ベテラン関係なく、自由に意見を交換しあえる環境が整っています。入社当初から、先輩には意見や悩みをためこまないように言われてきたので、後輩にも「思っていることがあったら言ってね」と伝えています。こんな社風なので、打ち合わせでは、「こうした手順を踏んだ方が効率的に作業を進められる」とか「この現場にはこっちの製品の方がふさわしい」など、議論が白熱することもよくあるんですよ。入社時から技術部一筋で、中堅と呼ばれるポジションになりました。今の立場に満足することなく、水道管路管理のエキスパートとして経験を積み、図面作成や設計の技術をさらに高めていきたいですね。将来的には、歴史に名を残すような、大型の案件に関わりたいと考えています。その結果、会社と水道業界の成長に貢献することができれば最高ですね!