日本の水道普及率は97%を超え、
国内のあらゆる場所で
水道が利用できるようになりました。

蛇口をひねると水が出るのは、
今や当たり前と思われるかもしれませんが、
実は水道の普及には大成機工の多くの製品が貢献しています。

例えば水道管には水を送るために圧力がかけられていますが、
昭和30年代は水圧による継ぎ手部分の抜け出しが多発していました。
当時はコンクリートを使用した抜け出し対策を行っていましたが、
この問題を簡単・確実に解決するために開発したのが「特殊押輪」です。

「特殊押輪」は、その性能と利便性が認められて
多くの水道局で標準仕様となり、
当社登録商標が一般名称になるほど普及しました。

こちらはほんの一例ですが、
大成機工の開発してきた製品は
今日まで水道の普及と共に歩んで参りました。

近年は、水道管路の耐震化への取り組みなど
大成機工の技術も進化し続けています。


ー 技術開発の歴史(抜粋) ー
1952年 「漏水防止金具」開発
1958年 「特殊押輪」開発
1960年 「ヤノジョイント」「ヤノT字管」開発
1973年 「不断水ヤノ・ストッパー工法」第1号施工
1977年 「不断水インサートバルブ工法」第1号施工
1983年 「タイ・フレックス(伸縮可とう管)」開発
1997年 「メカポリジョイント」開発
2004年 「不断水補修弁取替工法」開発
2010年 「耐震形ヤノT字管」開発
大成機工の主な顧客は、全国各地の事業体(上下水道局)をはじめ、
ゼネコン、設計コンサルタント、販売代理店になり、
営業スタイルはルートセールスと呼ばれるものです。

それぞれの顧客とは信頼関係が築かれており、
業界内での知名度は非常に高いものがあります。

これは先輩社員がこれまで顧客の要望に的確に応えてきたことや、社是の「感謝と報恩への努力」を各社員がしっかりと実践してきたからこそだと言えます。

大成機工で扱っている製品・工法は、
大半が地中に埋められ、普段は目にすることがありませんが、
人の命を支える水道の安定供給に貢献する製品を提供しており、
社会的使命が高く、やりがいを感じることができます。

日本の水道は維持管理時代に突入しており、
顧客のニーズは絶えず変化していますが、
変化に合わせた付加価値製品やサービスの提供を続けていき、
顧客とのさらなる信頼関係を築けるよう邁進してまいります。
・耐震技術
地震が多発する日本では、常に有事の備えを考えておかなければいけません。
大地震の度に水道管路は甚大な被害を受けてきましたが、
大成機工では、また同じような大地震が発生した際に被害を極力軽減できるよう、技術革新による新製品の開発につなげてきました。

主力製品の一つ「タイ・フレックス(伸縮可とう管)」は
1983年に開発し、改良を重ね今日に至っています。
「タイ・フレックス」は地震や振動等による揺れを吸収し、
水道管路の損傷を防ぐ商品で、多くの採用実績を誇ります。

1998年には地震の動きを再現した
大型装置で液状化における挙動実験を行い、
性能を計算上だけではなく、実験の結果でも実証しました。

耐震技術は継手だけに留まらず、
「不断水工法」にも採用されています。

「不断水工法」とは、水道管に水が流れたままの状態で
新しい枝管の取り出し(不断水分岐工法)や止水バルブの
設置(ヤノ・ストッパー工法、不断水インサートバルブ工法)を
行う工法です。

「不断水分岐工法」は、断水せずに
新しい枝管を設置できる便利な工法ですが、
従来は単に本管から枝管を取り出す目的で使用されていましたが、
水道本管が地震で動いた場合に枝管も動きに追随する必要がある
という発想から耐震性能を有した新製品が開発され、
多くの事業体で普及が進んでいます。
水道を運営する事業体の悩みは様々です。
その悩みを一緒に解決するために、
営業を中心に多くの部署が協力し合い、
共に解決に導くための努力を行います。

都市部の地下には多くのインフラが敷設されていますが、
他のインフラに影響させないように水道管を移設する工事では、
多くの知恵や積み上げた経験を基にチームワークで解決しなければなりません。

あるいは突然発生した漏水事故で迅速な対応を迫られることがあり、
短時間でお客様の要望を把握し、
的確な材料・工法を選定することもあります。
いずれのケースでも、無事に仕事をやり遂げた時の喜びは何とも言えないものがあります。

日頃のお客様とのちょっとした会話の中から新しい商品が生まれる事もあります。

事業体との共同開発の実績も多く、
積極的な営業姿勢がお客様から評価されています。